キャリアアップへの道

複雑なシフトで働かなければならない看護師は、仕事がキツかったり、労力のわりに給料が安いといったブラックなイメージを持たれがちです。
しかし、看護師資格は生涯有効なので、結婚や出産といったライフイベントで離職した場合でも、再就職しやすいという魅力があります。

ところで、看護師になるためには、看護師養成課程校や看護専門学校、看護短期大学に進学し、国家資格に合格しなくてはなりません。
人の命を預かる仕事だからこそ、簡単には資格取得はできないのです。
しかも、看護師としてさらにキャリアアップを目指すときには、勤続年数を重ねながらスキルに磨きをかけたり、病院などの組織の中で管理職などへ昇進したり、専門的な分野に関わる資格を取得するなどのステップを踏まなければなりません。
いずれも一定の経験値が必要ですが、資格取得によるキャリアアップでは、専門看護師や認定看護師、認定看護管理者、特定行為看護師などの道があります。

専門看護師とは、医療現場での患者の看護に加え、その家族の精神的なケアや医療従事者のための教育など、幅広い活躍ができるプロの看護師であることを証明するものです。
資格取得には5年以上の実務経験を積み、看護系大学院で修士課程を修了させ、専門看護師認定審査を受けなければいけません。
そのため、かなり狭き門だと言えますが、その分待遇はよく、仕事へのやりがいも責任の大きさも、かなりのものだと言えます。